ひとり親家庭避難者の原子力損害賠償紛争解決センターへの集団申立てについて
2012年(平成24年)11月13日
報道機関 各位
ひとり親家庭避難者の原子力損害賠償紛争解決センターへの集団申立てについて
ふくしま原発損害賠償弁護団
ふくしま原発損害賠償弁護団は,2011年(平成23年)11月30日,福島県弁護士会各支部所属の弁護士が集まって,事業者,非事業者を問わず,被害にあった方々の完全賠償を実現するために設立された弁護団です(現在の弁護士数は54名)。
ふくしま原発損害賠償弁護団では,本日,原子力損害賠償紛争解決センター福島事務所(郡山市方八町1-2-10郡中東口ビル2階)に合計7件の和解仲介申立てを行いました。
今回,申立てをしたのは,7世帯合計18名であり,いずれの世帯も,政府指示等による避難の対象区域に居住していたひとり親家庭(いわゆる母子家庭)になります。
請求額は,合計1540万円になります。
ひとり親家庭は,両親が揃っている家庭に比べ,生活基盤が脆弱であり,ひとたび生活が破壊された場合,元通りの生活を取り戻すことが非常に困難である等の特徴を持っております。
今回の集団申立ては,このような特徴を持つひとり親家庭が,今回の原子力発電所事故によって,両親が揃っている家庭に比較して極めて過酷な状況に置かれ,なかなか元通りの生活を取り戻すことができないために大きな精神的苦痛を受けたことから,かかる精神的苦痛の適切かつ完全な賠償を実現するため,慰謝料請求に限定して申立てを行ったものです。
当弁護団は,被害にあった方々の完全な賠償を実現するため,今後も逐次,原子力損害賠償紛争解決センターへの申立て等をしていく予定です。
ふくしま原発損害賠償弁護団
共同代表 弁護士 岩渕 敬
共同代表 弁護士 齊藤 正俊
事務局長 弁護士 渡邊 真也
弁護団電話:024-922-2974
ホームページ:http://fukushimagenpatsu.bengodan.jp/